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年末に伺うつもりでしたが、肺炎になりかけすっかり遅くなってしまいました。
と言いますのも、普段は文庫やノベルス専門(主に金銭的理由で)なのですが、珍しく単行本を2冊『黄金夢幻城殺人事件』,『七人の探偵のための事件』購読したからです。
西村京太郎さんの作品で唯一所有しているのが「名探偵シリーズ」、という程度に共演モノが好きな私としては『七人の探偵のための事件』を早く買わずにはいられなかったわけでして。
タイトルからてっきりお馴染み〈謎譚亭〉の面々が活躍するかと思っていたら、新人の七星スバルくんや今作デビューの壇原真人さんなどがラインナップされていてびっくりしました。
(保瀬警部や名探偵Zたちにも、もっと活躍の場を!)
楽しめたのはもちろんなので、辛口の感想を。
・連載だったこともあり、若干バラバラな印象を受けました。
・動機やアレの由来に後出しジャンケンのような印象が強かったです。若輩者ゆえ伏線を見逃していたのでしょうか……
・名探偵たちが過去の事件を持ち出し過ぎなところが鼻にかかりました。何と言いますか“説明的”で、地の文であればまだ良かったのですが……
実作のない方や少ない方にその傾向がみられ、一番実作の多い森江さんになるにしたがって言及しなくなるように感じました。
“語られざる事件”にならないように、期待しています(笑
運よく先に手に取った『黄金夢幻城殺人事件』の方は……
あの舞台ならではの仕掛けに、ミステリー好きを自負し演劇に関わっている者として、「(先に)やられた!」と悔しく思いました(笑
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